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2004.5
人工栄養児の便も軟らかく、ビフィズス菌優位になった
便の状態もお母さんにとっては心配の対象です。かつては人工栄養児の便は硬い傾向にありましたが、最近ではずいぶん軟らかくなりました。最近のデータによれば、母乳栄養児では69.0%が“軟らかい”ですが、“普通”と“水様”がそれぞれ7.6%と22.9%、一方人工栄養児では、“軟らかい”が75.7%、“普通”が17.4%、“水様”が3.7%で、人工栄養児でも“硬い”、“非常に硬い”が大変少なく、乳児にとって負担が軽くなっています。興味深いことは、1%弱ではありましたが、母乳栄養でも便の“硬い”赤ちゃんが見られたということです。

便の色については、人工栄養児では緑便あるいは黄緑色便の見られることが多いようです。赤ちゃんの体調異常によるものではなく、現在のミルクがホエー増強タイプとなっていることに関係しています。ホエーたんぱく質に多く含まれる含硫アミノ酸の一部が大腸に達し、そこで、ミルクに増強された鉄と硫黄が反応することによると考えられています。便が硬い(便が濃縮される)と緑色が強く現れる傾向があります。人工栄養児の緑便と母乳栄養児の緑便発生のメカニズムは異なりますが、赤ちゃんがニコニコしている限り、緑便そのものは全く心配無用です。

フラクトオリゴ糖など難消化性のオリゴ糖をミルクに加えると、赤ちゃんの便の水分が増加するので、色も緑色や黄緑色が減って淡黄色が多くなり、便の状態を母乳の赤ちゃんに近づけることになるのです。

ひとの大腸の中には、無数の細菌が住み着いています。大人の大腸での最優勢菌は大腸菌です。夏の季節になると、“どこそこの海水浴場は大腸菌汚染が著しい”などと報道されたりするので、大腸菌と聞くと有害菌と誤解される方も多いかも知れません。しかし一般の大腸菌は大腸内の常在菌で、大腸菌そのものは決して有害菌ではありません。単に“糞便汚染”の指標菌として使われているに過ぎません。とは言えO-157のような大腸菌もいて、このような大腸菌は「病原性大腸菌」と呼んで、区別しています。

ところで長い間、母乳栄養児ではビフィズス菌優位、人工栄養児では大腸菌優位と言われていました。しかし今では、人工栄養児でも糞便1g中に含まれるビフィズス菌の数そのものは母乳栄養児とほとんど同じで、ビフィズス菌が最優勢菌となり、大腸菌は2位に後退しています。もちろん母乳栄養児に比べればまだまだ大腸菌は優勢ですが、ビフィズス菌と異なり大腸菌はビタミンKを産生することから、大腸菌が人工栄養の赤ちゃんを、母乳栄養児を襲ったビタミンK不足による「頭蓋内出血」から守ってくれていたとも言えます。

母乳中にはビフィズス菌を優位にする因子が含まれていると考え、いわゆるビフィズス因子に関する研究が盛んに行われました。母乳中に含まれるオリゴ糖がビフィズス菌優位をもたらす一つの要因と考え、ミルクにも難消化性オリゴ糖の強化がなされ、それなりの効果を上げてきました。しかしそれ以上に大きく寄与したのは、母乳並みにとはいきませんが、たんぱく質やミネラルの減量によりミルクの緩衝力が弱くなった、つまりより少ない酸の発生でより高い酸性度が得られるようになったことと、糖組成が乳糖主体となったことが相まって、大腸内のpHが酸性側に傾いたことであろうと考えられます。



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