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2003.08
ソフトカード化 - 人工栄養における最大の福音
 二木先生が「セカンド主義育児」などのような主張をされる根底には、現在市販されている育児用コナミルクに対する絶大な信頼があります。

 育児用コナミルクの改良は、1950年代に入り総合的なビタミン、 ミネラル強化で始まりましたが、あわせてもう一つ画期的な改良がなされました。牛乳たんぱく質のソフトカード化です。ソフトカード明治コナミルクの“ソフトカード”です。

 牛乳は、胃の中で胃酸に会うと、プレーンヨーグルトのような大きな固いカード(凝塊:ハードカード)を生じます。母乳栄養児では、たんぱく質は胃の中でなめらかなペースト状(ソフトカード)になり、固いカードを形成することはありません。


 ウシの胃は4つの部分に分かれています。ヒトのような単胃動物の胃に当たるものは第四胃ですが、食物が最初に入る第一胃と第二胃は反芻胃と言われ、ここでは口との間で反芻が行われ(牛が絶えずよだれを垂らしているのはそのためです)その過程で唾液や多くの微生物による消化・発酵を受けます。胃全体に占める反芻胃の割合は仔ウシでは成獣の半分ぐらいで、成獣と同程度に機能しているとは考えにくいところですが、基本的には反芻動物であり、単胃動物であるヒトとは違って、ウシの場合には、乳中のたんぱく質が胃の中でハードカードになることがむしろ自然なのでしょう。

 育児用コナミルクは牛乳をベースにしていますので、そのままでは胃の中でハードカードが生じ、それは消化能力の弱い赤ちゃんにとって重い負担となり、消化不良性下痢を引き起こします。 そこで鋭意研究の結果、赤ちゃんの胃の中でハードカードができないソフトカード化の技術が開発されました。これは画期的なことで、以来当社のミルクでは、“ソフトカード”明治コナミルクが商品名となっています。

 ミルクのたんぱく質がソフトカード化されてからの10年間で、乳児下痢症による死亡数が何と1/5以下に減少しました。この間の医療技術の進歩は目覚ましいものがありましたが、まずは下痢を起こさせないという観点から見れば、育児用コナミルクにおける“ソフトカード化”が必ずや大きく寄与したものと信じています。


 ところで昭和40年(1965年)代末から急速に高まった母乳推奨の動きは、人工栄養に頼らざるを得ないお母さんに大変な混乱をもたらしました。
顔色の悪い赤ちゃんが多数小児科を訪れたのもその頃で、鉄欠乏性貧血と診断されました。
育児用コナミルクには鉄を含め赤ちゃんに必要な栄養素は全てバランス良く含まれているはずで、不審に思った先生方が母親に質問したところ、意外な事実が判明しました。母乳が出ないので人工栄養にしたが、しかし“いろんなものが加えられているミルクよりも、天然・自然な牛乳の方が安心だ”ということで、ミルクではなく牛乳を赤ちゃんに与えている、と答えたということでした。

 このような状況を憂慮し、筆者らは乳児の早期牛乳飲用の実態を全国的に調査しました。当初予想したほどではなかったものの、それでも4ヵ月児で牛乳を飲ませている例が4.7% 見られました。
驚いたことには、2名(0.15%)のお母さんは生後すぐから牛乳を与えていました。また早期牛乳飲用例で、お母さん方を常日頃指導する立場の方に勧められたという回答がかなり見られました。これでは人工栄養改善のスタート地点に逆戻りです。

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